かき氷を食べてきました。今年の初かき氷です。もしかしたら忘れているだけでお祭りとかで食べているかもしれませんが、氷を細かくクラッシュした飲料ではなく、ひとつの贅沢品としての「かき氷」というスイーツを食べるのは今年初かと思います。

うちの近所にはわりとかき氷屋も充実しており、かの有名フィギュアスケーター・村上佳菜子さんが足しげく通うという氷屋ぴぃすなども自転車圏内。その圏内にはまだまだかき氷屋がありますので、ぜひかなこちゃんにも機会があればお試しいただきたい…そんなお店のひとつですって、もう食べてるかしら。

P6092287
今日のお店はコチラ。「り」の字が血のように垂れる刺繍の看板。


このお店自体は長くこの界隈で営業をつづけていたお店で、僕も愛用していたタタンという隠れた小さな名店のチーズケーキなどと一緒にお茶をいただくのが定番のコースでした。去年もかき氷はやっていたそうなのですが、タイミング合わず、かき氷をいただくのは初めて。ちょっとお茶をしようと思ってきたら、やおらかき氷アピールをされたので、お茶からかき氷に変更してしまったという感じです。

店内は落ち着いた雰囲気で、席も10くらいでしょうか。新しいお客さんがくると少し外で並ぶような、こぢんまりとしたところです。「おばあちゃんのお茶屋」といった具合で、とても居心地がよく、静かで落ち着いています。長居するのは申し訳ないけれど、短い時間でも安らぐような。今日はまずはド定番ということで、いちごミルクのかき氷をいただくことにしました。

P6092296
店名入りのナプキンがかわいい。

P6092308
おっ、いかにもないちごミルクのかき氷。


ひとくちいただくと、今はやりのフワフワ系とは違う、ズッシリ系のかき氷。決して削りが荒いということではないのですが、ギュッと引き締まったかき氷です。粉雪ではなく、雪合戦でもしたくなるような。口に運ぶと、上にかかったイチゴのジャムが程よい甘さで氷をひき立て、まるでおにぎりでも食べているような食べごたえがあります。氷もイチゴのジャムもそれぞれお美味しいけれど、合わさると倍美味しい。ナイスコンボ。

とかくかき氷というと、上にぶちまけるシロップで個性を主張する店も多いですが、主役はあくまでも氷。僕はアイスキューブもそのままバリバリ食べるくらい、普通に氷を食べるのですが、その氷自体の美味しさを引き出すためにシロップはあります。全体にかける必要はなく、アクセントとして控え目にあればいい。このかき氷はいわゆるシロップの二層がけとかもせず、見える範囲のシロップで楽しむ作り。氷とのバランスがとてもよいです。

ちょっと気が利いているなと思ったのは、周囲に配置された4粒の白玉と、氷の中心部にうっすらと隠されていた白餡の層。残り3割くらいに取り掛かるときに、白餡と白玉のコンボがちょっとしたぬくもりをもたらしてくれます。その餡もさじでひと塗りした程度の薄いもので、控え目な感じがまた程よい。

P6092312
白玉つきは嬉しい。


ズッシリ系ということで最後までほとんど溶けることはなく、かき氷としてラストのひとさじをいただくことができ、それもとても嬉しい塩梅でした。汗だくで食べる真夏のかき氷もいいものですが、冷たいものを涼しい店内でスイーツとしていただくかき氷もまたいい。居心地のよさも含めて、ご近所かき氷として今後もリピートしたいと思う感じでした。お値段800円、今どきのかき氷としてはリーズナブルなのも嬉しかったです。

おいしゅうございました。ごちそうさまです。


P6092319
自販機がなければいい感じの窓辺なのだが…。