お花見に行きました。この時期は誰が何と言おうと花見と決まっているのです。花は一年に1回しか咲きません。一年に1回をやらずに、いつでもいいものに時間を割くわけにはいかないのです。

↓いざ花見を始める!!
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うわぁ!花見をするのに絶好の芝生を探していたら、近所の陸上競技場に行きついてしまったぁ!そしてそこでたまたまサッカーの試合をやっているのに出くわしてしまったぁ!これは仕方ない!花見をしながらついでにサッカーでも見るしかない!花見の間、ずっと花だけ見ているわけではないしな!

どうやら今日は地元のサッカーチームが試合をやっているようで、対戦相手は奈良からいらっしゃったのだとか。それはもう本当に難義なことで…。ぜひぜひ一緒に花見でもしようじゃありませんか。

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サクラ越しに見るスタジアム。

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芝生席ではやや緑がかった桜がギリギリの咲き具合。


早速食料とお茶を調達しますと、自由に動き回りながら観戦を始めます。いわゆるホーム席は、若干のヤジも飛び交っていますが、全体としてはいたってのどかなもの。子どもたちが段ボールで芝生を滑り、大人たちはのんびりとお茶をしています。スタジアムを半周し、対戦相手の側の席にもおじゃま。見よう見まねで応援歌を歌うと、ほどよい花見感が生まれます。

聞けば有名なサポーター氏も花見企画でココに来ていたそうです。あとからその話を聞いたので、出くわすことはありませんでしたが、やはりこの地は花見にうってつけの会場ということでしょうか。近所のスタジアムがそういう素晴らしい環境を備えているというのは、とても嬉しいことです。

地元のクラブはJ3昇格を目指しているそうですが、残念ながらまだ加入は不可能という状態です。理由はこのホームスタジアムだったとのこと。まぁ、スタジアムが基準を満たしていないわけですね。イスもメインスタンドにしかないし、電光掲示板もなくて黒板使ってるし、選手の控え室はお客が自転車置き場に向かう通路と接していてトビラが開けばロッカールームのなかまで覗ける構造です。何やら改修工事とかしていたみたいですが、今の状態で上がれるものなのだろうかと思います。あんまり何も変わってない感じですし、そもそも普通の陸上競技場ですからね。

僕はそれはそれで仕方ないと思います。むしろ、そうした難しい問題があることで、今のおだやかな環境が守られているのだとも思います。何でも上に行けばいいってものではありません。花見をして、段ボールソリを楽しみながら、そのついでにサッカーが見られる。むしろそのほうが理想の日常であろうとも。

このままつづけていくことも、立派なプロクラブになることも、どちらも大変なことで、どちらもお金がかかるのでしょう。どうせお金がかかるなら、立派なプロになろうという方向に舵を切るのは当然なのでしょう。それは、そうなのかなと思います。地元の少年サッカーは世界大会で優勝していたりしますし、その受け皿としてもより大きなものが必要という理屈はわかります。

けれど、地元の総合スポーツ愛好家としては、ココはこのままがいい、と思います。南に行けばバス1本20分で味の素スタジアムがあります。J1もJ2もそこにある。ほとんど同じ場所で2つも3つも同じ商売を始めてどうするものか。むしろ、そこでは感じられないものが残る今の環境こそが素晴らしいと思います。「異世界」感のあるエンタメの舞台ではなく、日常そのものの近所の集会場のような、今の環境が。それは贅沢でわがままな話なのかもしれませんが…。

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地元のチームは今季絶好調で4-1大勝利。


さて、風も強かったので少し冷えてしまいました。次は場所を変えて再びお茶の時間です。ご近所にあったカフェが、ご近所に引っ越したというので、新店舗の視察も兼ねて自転車をとばします。

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ついた。

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オシャレ感ある入口。

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店内もオシャレ感。


店内は広く、オヤツも美味しい。前の店よりも明るくなった感じもあり、とても過ごしやすいカフェでした。途中にある大学の雰囲気や、桜並木の感じもとてもよく、自転車に乗っている時間も含めて素敵な散歩の時間です。よし、ここを定カフェとする(※定宿みたいなもの)。ときどき休みにこよう。ご近所を渡り歩いてノー交通費でいい感じの花見やいい感じのお茶ができるのはとてもありがたいことです。

カフェって、頑張らないし、せわしくないし、戦わないし、おだやかで、ノンビリしているのがいいじゃないですか。上を目指して戦わなくたっていいと思うんですね。それなりに苦労はあるにせよ、小さな器で、地域の人が集って、安定した空気に包まれる。そういう「安心感」が。

とかくサッカーとかっていうと、昇格とか降格とか「苦しみ」を売るようなところがあるでしょう。いっつも怒ってるじゃないですか。いっつもPDCA回せとか言ってるじゃないですか。僕はそれはイヤなのです。永遠に変わらない日常みたいなものを感じながら、ノンビリと過ごしたいのです。休日のお休みなのだから。もし、このオヤツを食べながら、眺めるように試合を見られたりするとよりいいのに。熱狂や興奮よりも、安心と寛ぎが欲しい。なんて思うのは、贅沢でわがままな話なのかもしれませんが…。

祝杯!!

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