ラグビーワールドカップが終わってしまったのですが、若干のラグロスを感じていることもあって、ご近所でラグビー観戦をしてきました。ウチの近所にはトップイーストリーグ1部(日本での3部リーグに相当)で戦っている横河武蔵野アトラスターズと、女子チームの横河武蔵野アルテミ・スターズというチームがありまして、家の近くのグラウンドで本気のラグビーを堪能できるのです。

PB032074
ラグロスと無縁の街。

ちょうどいい日程ということもあってお客様も盛況。相手チームの応援団も入れたら100人はいたでしょうか。入場料も無料で座席も簡易ベンチという「興行」という感じはあまりないイベントですが、前のめりな人たちが多数集まっていました。自前のお酒を持ち込んでラグビーパブを自主開催している人たちも。楽しそうです。

このグラウンドは人が多く歩く通りからものぞけるようになっており、親子連れなどたくさんの人が足を止めて見守っています。どっちが勝ってるとか、何点入ったとか解説をする子どもたちの声。それを見守る親たちの姿。なかなかいい雰囲気だなと思います。「角を曲がって向こう側にいけばなかに入れますよ!」「タダだから見てって!」「タダどころか、逆に今日はペットボトルのお茶がもらえますよ!」と教えようかなーと思いましたが、お節介かなと思ってやめました。

PB032094
お客様盛況です。


ここの選手たちは地元でもわりと見かける人たちでグラウンド近くの焼肉屋とかコンビニでも「これは明らかにラグビー」という風貌の選手に遭遇したりします。だから何だってことはないのですが、まぁ「ご近所」という愛着は高まります。よくよく考えたらウチの近所にはサッカーの4部とラグビーの3部とバスケの3部がなんとなくホームっぽい感じで存在しており、その気安さがとてもいいなと思います。ビッグマッチもいいけれど、サンダルで行けるご近所もいい。これが「文化」ってことなのかもしれませんね。銀座の高級すしから手巻きすしまで、いろんなのがあるのが。

PB032079
日本代表じゃなくても激しくて面白い。

↓目の前でバチバチやるぶん迫力はアップ!

試合のほうはご近所チームがトライを重ねて安定の勝ち。スクラムでも押し勝っており、終始安定した試合運びでした。相手のフルバックがパントをポロリしてそこからドリブルで持ち込んでトライという面白プレーや、スクラムで何回も押し込みながら押して押して押しての連続攻撃でトライするというチカラが入る攻防もあり、ワールドカップとレベルの差があったとしても展開自体は楽しく見られるのがラグビーのいいところだなと思います。

結局、「レベルが」ってなるのは個人技の部分やスピード感だったりするわけですが、チカラで押すことって両者が拮抗している場合には誰がやってもそう変わらないですからね。100対100で押すのと1000対1000で押すのは「動かない」ということにおいて変わらないわけで。相撲でも十両と幕内、幕内と三役ってやってること自体は変わらないですから。格上と組ませるとチカラの差は見えますが、同じくらいの相手とやるぶんにはそう気にならないです。ある程度以上のレベルがあれば。

そして、ノーサイドの魅力というのはご近所でも変わりませんし、むしろパワーアップしている面も。このトップイーストというリーグでは戦い終えた両チームが列を成して、観衆を見送ってくれるのです。さっきまで試合をやっていた選手が、自分たちのシャワーより先にお見送りをしてくれるというのは、行ったときにとても印象に残るサービスではないでしょうか。世界のレベルはないぶん、ご近所の親しみやすさはアップしている感じ。ラグロス勢の選択肢のひとつとしてはアリだと思います。2部も間もなく開幕ですし、来年1月のトップリーグまで待たなくともいろいろ選択肢はありますよ、という。

↓お見送りありがとうございました!

横河さん、いい会社だわ!

サッカーもラグビーも近所にあってありがたい!