有安杏果さんのライブに行ってきました。3月の復活ライブは若干のモヤりもまだあったなかでの参戦でしたが、僕の優れた性分のひとつである「気にしない」が発動しまして、今はもう何もない、タダの夏休みです。そう、夏休み。夏休み強行月間にあって、僕が17時にZEPPTOKYOに行くことを止められる同僚・上司・取引先はどこにもないのです!公演中は携帯電話の電源お切りしてますからねー!

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久々のZEPP、前来たときは「間違えて」コッチに来た記憶アリ。


場外は小雨パラつく天気。濡れたシャツを着替えるべく早速ツアーシャツを買い、雨を凌ぐために早速ツアータオルを買います。4500円のお買いもの、ちょうど5000円札しかなかったのでライブハウス入場時のワンドリンク500円になるようくずせてナイスチョイスです。で、その場で着替えてまわりを見ると、基本みんな同じ格好…!「少数精鋭」の言葉がよく似合う、約1200人の同志たちです。何だ、結構いるじゃん。

最近の公演の状況を聞いていたときにそんなに多くはなさそうだなという話だったのと、僕が持っていた整理券番号が2ケタ台と若かったので、「あぁ平日だし、お客少ないのかな?」と思っていたのですが、全然そんなことありません。ガッツリ来てるし、熱量が高い。当日券も出てはいましたが、最終的には箱の係員が「本日は完売の公演のため席は空けずに詰めて!」と連呼するまでになっていました。ZEPPにちょうどいい頭数。少なくもなく、多過ぎもしない。あとで見たら、並べたイスはビッシリ埋めてほぼ使い切りって感じでした。「満員御礼」です。

「ん?」
「ということはワシの整理番号…」
「まさかの神引きによるもの…?」
「大当たりですか…?」
「史上最大サイズで有安降臨…?」
「さすがファンクラブSWEET会員様!」
「ワシがファンクラブSWEET会員である!」

胸がドキドキと高鳴りながら入場。ゆっくり急いで全席自由のブロック前方へ向かうと、10メートル圏内で見守ることもできそうな位置に取りつくことができました。これまでのどのライブ、どの瞬間よりも近い距離で見守ることができる。率直に言って最高です!

そして始まったライブ。歌、踊り、楽器、どれも好きですが、今日はそのすべてが近いので何もかもが三倍マシくらいで迫ってきます。衣装かわいいなとか、靴がコンバースのハイカットだなとか、まぶたがキラキラしてるなとか、結構ウィンクしてるんだなとか、ダンスキレキレですねとか。マイクを通さない生声すら聞こえてきます。「学校帰りの人ー!」「(ほぼ手をあげない)」「だ、誰もいないの!?」「(もう夏休みなんだよ…)」っていう面白MCとかも、有安さんのリアクション含めて全部目視で楽しめます。「まだ9公演中の4公演目なのに、もうすぐ終わっちゃうのかと思うと寂しいです」と早すぎる感極まりで赤くなる鼻さえも。3月の公演はギリギリの入場で最後列付近だったのと、スタンディングでほとんどステージが見えなかったぶんまで補ってあまりあるくらいに、ライブの全部を堪能できます。

これからまだつづくツアーなのでネタバレはなるべくしないようにボカしますが、特に印象的だったのは中盤で披露された新曲。恋の歌だという2曲は、「遠吠え」「愛されたくて」の路線というかジャジーでスウィングで妖艶な感じ。個人的には自分が好きな路線でもあり、こういう路線が好きでそっちに行きたいのなら、ますます楽しみだなぁと思うような曲でした。曲終わりに「CD売れ!」って叫んでしまいました。現実的には配信なんですかね。まぁそれでもいいので、早く音源が欲しいです。ていうか、もう1回フルで聴きたい!

そして、アンコールでの「新装備」とスカっぽくてノリのいいアレンジになった逆再生メドレー。何かもう、逆再生メドレーを楽しむために本編があるんじゃないかってくらい盛り上がるし、見せ場だし、この時間があるから第一部のシメも寂しくならないというか、本当に楽しい時間です。ここのアレンジもまた個人的に好きな感じで、もう全部こんな感じでいっちゃえ!って思います。

しっとりしたバラードとか、心の闇的な部分をえぐった曲もいいのですが、たぶんそれを作ったときの感情や環境と今本人がいる世界は少し違っていて。お金や仕掛けに限界はあるけれど、「私がやりたいことは私がやりたいようにできる」っていう理想を手にしているはずで。「私は実はこういう者なんです」ってことを明かす工程も、あえて関西弁で距離感を詰めて見せることも、今ここにいるお客さんの大半にはたぶんもう必要ないはずで。ココロノセンリツから一歩先の世界を描いていってもいいのかなと思います。「おさまりきらなくなってきている」って感覚かもしれません。

その意味では今回の新曲が艶っぽい「恋の歌」だったり、ライブ中に涙もお詫びもなく「楽しい!」だけで駆け抜けられたことは本当にうれしいし、次への期待が高まるような出来事でした。やっぱりみんなにとって「楽しい!」が一番だと思いますし。今回は本当に心の底から「楽しい!」だけしかないライブで、そういう意味では本当に久々のハッピータイムって感じがしました。終わりの予感も、涙のお詫びもない、前だけ見てろ!って感じの。客も精鋭ぞろいだから楽しむことだけに貪欲ですしね!

僕はわりと音楽に乗り遅れるクチで、「好きになったらもう解散してた」みたいなパターンも結構あります。そんななか、激流に乗って青春を駆け抜け、さらに成熟したアーティストになろうとする進化の過程をも見守っていられるというのは、得難い出会いだったなと思います。この出会いを大切に、これからも楽しんでいきたいなと思います。公演中何度も目が合ったり、目の前で歌ってもらったりした今日を超える日がこの先来るのかわかりませんが、SWEET会員様パワーを信じて楽しみに待ちたいと思います。もしも迷ってる人がいるなら、「行けばいいのに!」って思いますね。当日券でも行けそうですし、SNS見たらどれぐらい楽しかったか伝わるでしょうし、迷ってるならとっとと行ったほうがハッピーです。ジャジーでスウィングでポップで楽しいです。

「楽しいライブでした!」

現場からは以上です。ありがとうございました!

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お土産もいろいろもらいました。ステッカーとか。