か、完璧だ……。僕は足かけ14年に渡るブログ生活における自信・慢心・驕りを打ち砕かれた想いです。ブログならば、多少は教えられることもあるだろうと思っていた自分が恥ずかしい。某ブログにおける短文投稿は完璧にして、必要十分なものでした。

そもそもブログとは何を第一に書くべき場所か。もちろん何を書いてもいいのですが、自分が好きなもの、楽しいことを書いてこそでしょう。恨みを書き残したり、不満や愚痴を並べてもその記録は人を嫌な気持ちにさせるだけ。それならば、美味しいご飯を食べたことや、友だちと会ったことでも書いていたほうがよほど気持ちがいい。

しかし、好きなものを書くというのは難しいことです。好きは自分の心から発するものなのですが、往々にして「比較」によって語ってしまいがち。山の高さを語るのに、雲の高さと比較してしまうようなことを、「好き」でやってしまう。「山は雲より高い」は、「雲は山より低い」と同義です。このとき決して雲はいい気持ちはしないでしょう。

かといって、雲を持ち上げても意味はありません。「雲も十分高い」と言ったところで、結局山が高いことは変わらないのです。自分の一番が決まっている以上、それをごまかそうとしても無駄。好きなものは好き、ただし、ほかの何かと比べてどうこうでもなく、自分の心から発する「好き!」という気持ちだけを述べるのが、この難しくて大切なブログテーマへの向き合い方です。

まさか、その真髄にすでに到達していようとは。

これはブログ世界のなかで傷つけたり傷ついたりして身につけたものではなく、日々の暮らしのなかで自然と身につけた品性がなせるワザに違いありません。ジャングルのなかで暮らしているうちに、いつの間にか自然に地上最強の生物になってしまったターザンのように、日々の暮らしのなかで身につけた能力がブログという一局面においても高い能力となって発揮されているのです。

どうですか、この例文は。

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みなさん、こんにちは。●●です。

今日は●●に関して、お話をしたいとおもいます。

僕が1番好きな●●は、●●です。
●●●●よね。
でも、どんな●●でも●●に●●ます。

今日もみなさんにとってすてきな1日になりますように!

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1行目、簡潔にして十分な挨拶。「さん」と「こん」の間に読点を打つことで、サンコンにならないような配慮もできています。

2行目、今日の内容をシンプルに紹介。

3行目、いきなり1番。いきなり1番の話をすることで、2番も3番もそこには生じない。議論の余地はない。野球で言えば、初球160キロの真っ直ぐのような組み立て。

4行目、1番の理由を簡潔に語る。「よね」と結ぶことで、強烈な真っ直ぐで置き去りにされた人々をもそっと抱き寄せるかのよう。共感を覚えるもよし、私は違うなーと思ってもいい。強制ではない、フワリとした誘い掛けに留まる「よね」が味わい深い。

5行目、1番じゃなかったものすべてに配慮する「どんな●●でも」から始まり、ただし「好き」かどうかは言い切らない心配り。どんなものでも好きなワケはないのですから、「全部好き!」は嘘になります。ただ、どんな●●であっても、「こういう状態にあるならば、このような好印象を抱く」と言うことはできる。ゴキブリのように全方位的にダメな感じしかしないものであっても、「一生懸命生きている姿には生命のたくましさを覚えます」とかならナイ話ではない。好きではないものでも、いいところを見い出すことはできる。それが柔らかな配慮となり、ただし決して1番を犯すことのない区分けとなる。

そして最後は読んでくれる人がいてこそのブログであることを忘れず、みなさんに呼びかけて終わる。自分にとって素敵な日と、みなさんにとって素敵な日が違うかもしれないことを決して忘れず、「みなさんにとってすてき」であることを願って終わりました。「晴れたらいいね」は一見ハッピーな祈りのようで、決して全員にとってハッピーな祈りではないのだと(傘屋とか)、骨身から知っている人ならではの言いぶりだなと思います。

短文だからと舐めて、ちょこちょこ自爆するような事例もネットでのテキスト配信にはありがちですが(ツイッターとか特に)、お見事だなと思います。ぜひ、参考にされるとよいと思います。もはや僕が教えられることは…何もないかもしれないなぁと思う夜です。少し淋しい。そして今日は具合が悪いので、汗がひいたら寝ようと思います。おやすみなさいませ。

↓フォーマットを活用して「映画」をテーマに語ってみますよ!
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みなさん、こんにちは。フモフモ編集長です。

今日は好きな映画に関して、お話をしたいとおもいます。

僕が1番好きな映画は、『天空の城ラピュタ』です。
バルスの瞬間、痛快ですよね。
でも、どんな映画でも冒険心あふれる物語にワクワクしちゃいます。

今日もみなさんにとってすてきな1日になりますように!

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