今日は遠くまで出かけました。電車で片道3時間半。特急に乗ればもっと早くつくはつくのですが、特急代をケチってしまいました。道中ではこんな日の定番の助六を食べて、もってきたお茶を飲みます。魔法瓶に入れた氷は一日の命をつなぐ綱です。助六ぶんだけで持ってきたお茶は飲み切ってしまったので、自販機でローカルなお茶を買ってつぎ足します。味は一緒でした。家で作った氷が溶けたせいかもしれません。

電車に乗っている間は、最近カラオケで歌おうと思っているシャングリラを聴いていました。言わなくてもわかると思いますけど、電気グルーヴのほうじゃなくて、チャットモンチーのほうです。電気グルーヴはずっと前に叩き込んでますからね。

シャングリラはてっきり小説に出てくるユートピアの意味かと思ったら、女の子の名前として使っているんですね。ウィキペディアに書いてありました。だとするとやっぱりあれは恋の唄なんですね。あの歌ができた時代が今とどれくらい違ったかは覚えていないのですが、みんなもう携帯電話とかメールとかSNSとかLINEとかに縛られていたんでしょうね。そんなふたりの恋の唄。

シャングリラは叫ばないし、泣かないし、胸に飛び込まないし、意地っ張りだし、笑うのが下手なんです。あぁ、メールとかLINEでしか会話ができないタイプなんですかね。目の前にいると心ごと小さくなってしまうような。「僕」とシャングリラをつなぐ携帯電話を落としたのか、あるいは「僕」が捨てたのか。とにかく使えなくなってしまうと、急にふたりはあやうくなってどうすればいいのかもわからなくなってしまいそうになる。笹舟のように流れてどこへ向かうのか不透明になってしまう。

でも、「僕」は少しだけ強いのか、まっすぐな道で転んでも手を引っ張って離さないよと、笹舟のようにはならないよと。まっすぐな道で転ぶくらいダメな人でも「僕」がついているから大丈夫だよとシャングリラをリードしていこうとする。何だか歩きスマホへの注意文みたいですが、実際そういうことかもしれません。「まっすぐな道で転ぶ」「手ぶらは楽かもしんないな」「胸を張って歩け」「前を見て歩け」全部そうです。「希望の光なんかなくたっていいじゃない」もそうです。希望の光って誰かとつながっている携帯電話の画面でしょう。

そんなネットワークとかじゃなくて、手を引っ張ったり、叫んだり、泣いたり、胸に飛び込んだり、顔を見たりしたい。そういうコミュニケーションの歌だったんですね。最後はそんなことを思いながら、シャングリラを想って眠れなくなってしまう「僕」をシャングリラが叱ってくれるというハッピーエンドへ向かっていく。「僕」もまた想いを抱えて留まってしまうダメな人で、結局はお互い様なんだねって。叱っているようで、「僕」もシャングリラも同じなんだねって。いろんなことが、シャングリラが名前だとわかってスッキリしました。


歌うま。めちゃうま。


降り立った駅からはバスで海が見える公園を目指します。バスの値段はICカードなら360円。でもスイカには反応しません。ローカルICしか使えないんですって。現金だと400円。地味に高いけれどローカルICはいらない。たかが40円ですが往復だと80円、思ってたより80円高いのが結構心理的にもダメージです。

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これはパクリじゃなくてオマージュだとのこと。


公園につくと、日焼け止めを忘れてきてしまってすでに腕が痛い。買ってもいいけれど、家にあるのに買うのはもったいないからケチってしまいました。さっき40円損したばっかりだし。みんなテントとか持ってて立派なのに、僕は日焼け止めもなく日差しのなかで立ちぼうけです。テントを買ったら楽しくなれるかなと思いましたが、テントに一緒に入れる友だちが思いつかないので、ケチる前に頭のなかで却下してしまいました。

公園での用事が済んだ頃、テントの人たちはテントを片付けてパーティーに向かう準備を始めていました。祝勝会ですかね。テントは片付いて何もなくなったのに、むしろ、かえってその人たちは楽しそうでした。そうか、テントの有無じゃなくて、問題は中身か。テントが買えなくてもそれなら日陰にゴザをしけばいいし、パーティーがあるのなら少しでもその時間を長くしてくれる特急代は惜しくない。僕の腕なら焼けてもいいけれど、パリピの女子が日焼け止め忘れてきていたら買って貸してあげたい。テントはさすがにいらないけど、ほかのものは中身が伴っていればケチったりはしないだろうなと改めて思い直します。

僕はケチってるわけじゃなくて、ホントの使い道になってないから却下してるだけなんだ、自分のケチが別にホントのケチなわけじゃないという風に思えて、急に気持ちよくなりました。思ってた値段より80円損したことに心残りがありましたが、80円もらっても1回しか使わないカード発行なんてやってられないので、気にする必要すらありませんでした。作る手間のほうが80円よりもよっぽど損だから、当然の現金払いです。ケチじゃない、ケチじゃなくて、ちゃんと総合的判断をしてたんだと。そう思ったらちょっとスッキリしました。40円分くらいは。

行きも帰りもちいさなスッキリがあってとても気持ちいいお出掛けでした。

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お土産は定番ですが納豆にしました。

わらの隙間から大量の匂いが漏れてヤバイです。

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